ホーム>国語科指導法4(H18)
このページは平成18年度の講義内容です。従って、リンク先からこのページに戻れなくなる場合があります。ブラウザの「戻る」アイコンを利用して戻ってください。
集中講義で実施します。
今のところ、大まかに以下のような内容を考えています。詳細は順次掲載しますが、受講する皆さんにあわせて、当日適宜変更していきます。今年度は、コンピュータを用いた国語科教育に絞った内容とします。
7月24日(月) 意味マップとハイパー意味マップ |
7月25日(火) html教材と学習ウェブサイト |
7月26日(水) まとめとレポート作り |
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その他参考文献については、必要に応じて準備してください。
以下の図書は、講義の内容に関わる参考図書です。必要に応じて借りたり購入したりしてください。
ICT(Information and Comunication Technology)
当時すでに、吉野菊子先生のグループなどの先駆的研究実践グループがあり、作文指導での成果あった。その他は、パッケージ型のソフトによる言語事項のドリル学習が行われる程度であった。一部の先駆的状況に反して、コンピュータを利用した国語科教育にたいする一般的な見解は、「保守的」という言葉では済まされないような偏見に満ちたものだった。いわく「国語に機械なんて必要ない。」「国語に機械は合わない。」「漢文・古文に対する冒涜だ。」「ワープロを使うなんて横着だ。」「文字を忘れる。」(ワープロは忘却マシンではないのでものを忘れたりするわけがない)「もろ手を挙げては賛成できない。」(たぶんだれも「もろ手を挙げて賛成しろ」などとは言っていない)など。
機器を利用するかしないかにかかわらず、ある学習方法には、当然のことながらメリットとデメリットがある。「ワープロを使うと文字を忘れる」ということをかなり好意的に解釈して、「ワープロでは漢字の『書き』を同時に学ぶことができない。」ということだとすると、ワープロを利用することのデメリットのひとつを指摘しているといえるのかもしれない。しかし、それもこのような無理やりな解釈を行った末であり、先に紹介したおのおのの反応は、なぜ機械が必要ないのか、何が合うもので何が合わないものかなどという問いに答えることはなく、どのように好意的に受け止めても建設的な反駁とは言えず、国語科教育にとっては不毛な発言であった。
コンピュータを利用した国語科教育の研究実践を、国語科教育における提案のひとつとして真摯に論じることは、一部の卓見を除いてはなく、無知と偏見による感情的な拒否反応が趨勢を占めた。2000年代までのこのような状況が、わが国の国語科教育(ICTの活用によって大きく進展する可能性を持つ)をある意味では遅れさせ、また、国際的な潮流(「読解」概念の比較参照)に乗り遅れてしまっている今日の状態の原因のひとつであることは否めない。
ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)の機能的分類にあわせて、コンピュータを利用した国語科教育の実践状況をみると以下のようになる。
a.DTP系 はかねてより多くの実践がされてきている。
b.プレゼンテーション系 は、教科書に取り上げられるようになったこともあり、近年特に盛んに実践されている。
c.ネットワーク(インターネット)系およびd.ネットワーク(コラボレーション)系は、官民こぞって推進しようとしている分野であり、先進校、先進的実践者といわれる人々によってさかんに進められている。
これらの実践の多くは、その派手なパフォーマンスに比して国語学習としての深みに欠けることが多い。それは至極当然の結果であって、学習活動が「利用系」に立脚しているからである。つまり、児童・生徒の言語的実態から教育活動が立案されるのではなく、テクノロジーの実態から教育活動が立案されているのである。統計的にそのことを見てみると、ICTの利用系にはa~dにくまなく実践が行われているのに反して、言語活動系からみるとその実践は量的・質的に大きな差がある。
新しい機能や機器が生まれると、必ずそれを使った実践が企業や行政から求められ、推進者が機能や機器のための実践事例を作っていく。推進的立場にいる人々が、ICT産業的文脈で教育活動を牽引してしまった結果としてこのような状況になっているのではないか。残念ながら、まず機能あり、機器ありという「先駆的」実践を見ることは大変多い。
質、量ともに「書くこと」を単元で用いるものが多い。
利用系から考えるとCAIからIT、ICTへ、スタンド・アローンからコラボレーションへという大きな変化がある。しかし、言語活動の観点からは、CAIの時代から本質的な変化はない。
すべての領域への拡大
読解手法へのシフト
評価法としての自覚
Reading Literacyを養う効果的な方法としての自覚
意味マップ活用を支える状況の変容:「読解」概念,国語科教育,教師
「html」を使った教材作りがレポートの課題となっていますので、早い段階でhtml入門を果たそうと思います。
講義の進み具合や学生の皆さんの状況に応じて、この項目は明日に行う場合もあります。
このサイトのダウンロードランキングは、「動詞ハンター」が常にトップです。
単純な暗記に終始していた過去の文法学習に疑問を持っている人が多いということを示す一例ではないでしょうか。
「動詞ハンター」の解説に述べているように、言語感覚を養う文法学習を提案します。
b-1 事前準備
b-2 記述
平成18年度のレポートは以下のように決めました。
意味マップとハイパー意味マップを用いた読解を行い、両者の違いをレポートする。
htmlを使ってシンプルな教材(「動詞ハンター」程度のもの)を作成し、教材の活用場面、活用の意図などを示す。