国際標準の「読解力」の育成に有効なハイパー意味マップ
学習ウェブサイトとは、学習単元を1つのウェブサイトに構成したものです。インターネット上のウェブサイトを利用した学習とは違います。ウェブに構成することで、学習活動を視覚化することができます。その利点は次のような点だと考えられます。
過去の発表資料 全日本中学校国語教育研究協議会 滋賀県大会2000年11月10日 より「ネットワーク環境における国語科の学習」(29kb)
学習にウェブサイトを利用することの利点は、学習という抽象的な概念が「視覚化」できるということです。もちろん、インターネット、写真やビデオなど情報通信とマルチメディアが整った環境で学習ができるということも含みますが、本質的な問題は情報通信やマルチメディアではなく、目に見えない「学習」という抽象概念を「視覚化」することによって、学習者が自分の学習活動を「自覚化」することができるということです。バーチャルリアリティの考え方を応用したメタ認知の育成です。
ではなぜ「視覚化」が有効かというと、次のように考えると理解できると思います。
この、「整理整頓」ということは、従来の学習では着目されずにきました。その理由は次の二つだと思います。
どうでしょう。つまり、コンピュータを用いることで、従来不可能だった実践分野が開けるわけです。
この学習は、学習内容を整理整頓して脳内に格納させることを目的としています。したがって、当たり前ですが、教師自身が整理整頓されていなければいけません。無計画で行き当たりばったりの実践では、学習はできません。コンピュータの表現力を利用して、できるだけ具体的に視覚化するためには、学習活動全体を、教師が構造的に把握して表現する力を持つということが要(かなめ)となります。
大切なことは、学習とか思考ということを科学的にとらえ、コンピュータというメタメディアの潜在能力を十分に発揮させてサポートさせるということです。決して、ウェブサイトを作ることが目的ではありません。そして、今のところ、学習に用いることができるソフトウェアの開発がされていませんので、仕方なくhtmlでちまちまやっているわけです。生徒の現実(生徒の実態)を中心において実践を組み立てるという基本さえ間違わなければ、どのように機器が変わり進歩しても活動を見誤ることはないと思います。