ICTを用いた国語科教育
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1.インターネットを使う 2.デジカメを使う 3.プレゼンテーションをする 4.その他のアプリケーションを使う 5.LANを使う

はじめに

以下の番号は、技術的、概念的に簡単な順番です。
トップページでは、デジカメやインターネットを使った実践に批判的な意見を述べていますが、それは決してそのような実践を全否定するものではありません。以下に示すように国語科の授業として十分に豊かな実践をくむことができると思います。ただ、コンピュータというメディアを生かしているかどうかという観点からみると、もっと可能性があるのではないかという問題提起のつもりです。


  1. インターネットを使う
  2. バーチャル紀行

    古典の学習で、「バーチャル紀行」という実践をしました。
    「奥の細道」ゆかりの地のwebサイトを訪れて、一句作るというものです。

    国語科の学習に参考となるサイトを訪れる

    各教科書会社のサイトには教科書リンク集があります。東京書籍Eネットの会員ページにある中学校国語の教科書リンク集1・2年生のデータは私が提供したもが多くあります。行ってみてご意見を下さい。簡単な手続きで会員になれます。採用している教科書が違っていても、有益な情報がたくさんありますからぜひ会員になられることを薦めます。


  3. デジカメを使う
  4. デジカメで撮った画像に文章をつける。紙芝居、詩画集、紀行文、説明文など展開は多様です。

    使用するソフト

    パワーポイント(マイクロソフト)などのプレゼンテーションソフトといわれる種類のものが使いやすいです。パワーポイントはその他の教科や活動でも頻繁に使うソフトなので、生徒たちはもう使いこなせるかもしれません。もし生徒が慣れていないのならば、この活動を通して使い方を教え、他の教科や活動にも応用できる能力をつけてやってください。また、最近多くの教科書に採用されている「プレゼンテーションをしよう」(ちなみに東京書籍)などでコンピュータを使った学習を行うための事前活動として実施することもできます。
    ※「パワーポイント」が何かわからない人は、職場でこう叫んでみてください。「パワーポイントって何?」 すぐに何人か教えに来てくれます。

    実践のポイント

     

    以上のような活動を、コンペ、校内や校外の行事での発表など現実の場に結びつけると生徒のモチベーションは高まります。大村はまさんが言う「実の場」ですね。


  5. プレゼンテーションをする
  6.   平成14年度版からの東京書籍「新しい国語3」には「プレゼンテーションをしよう」という単元があります。
      教師用指導書の実践事例集に私の実践が載っています。上の項で紹介した「コンペもの」の実践です。
      そこで使ったwebがこのサイトに上げてありますので参考にしてください。GO


      プレゼンテーションソフトはいろいろありますが、何でもいいです。ホームページを作るソフトを使うのも面白いと思います。htmlを学んでWindowsに標準でついているメモ帳などの「エディタ」といわれるソフトを使うのもいいと思います。生徒に使わせるのもおもしろい効果がありますよ。

     評価のポイントや発表の場などについて配慮することは言うまでもありません。決して機器におぼれてしまわぬよう、何のためにこの活動をやっているのかということを常に生徒も教師も自問することが必要です。


  7. その他アプリケーションソフトを使う
  8. ワープロを使う

    ワープロで作文をするというのが一時はやりましたが、現実的ではありません。生徒のタイピング能力が低いからです。だから、ワープロを使うことの目的を、タイピング能力を高めることにおいた方がいいと思います。私は、コンピュータ上で学習記録を書かせたり、3文日記を書かせたり、掲示板を使って句会をしたりしましたが、それは、生徒のタイピング能力がある程度高いということを前提とする実践です。どうやってタイピング能力を高めたかというと、ワープロなどを使って、タイピングする機会を増やしたということです。とくに、以前はタイピングソフトが導入されていませんでしたからこの方法以外に考えつきませんでした。現在は、ゲーム感覚のタイピングソフトがたくさん発売されるようになり、多くの学校で導入されていることと思います。しかし、わたしはタイピングソフト、とりわけゲーム感覚のタイピングソフトの使用には、その教育効果について大変懐疑的です。教師としては単にキーボードをタイプするスピードが速くなればいいというような実践は避けて通った方がいいように思います。ましてや、タイピングソフトを使っているうちは、生徒は熱中ますから、教師の手が省けるといった意味合いがあるとすれば、もうそれは論外です。意味や目的のある活動を通して、結果的にタイピングが早くなっているという学習がいいと思います。
    ワープロの機能は高くなってきていますので、上記2番と同じですが、下のような使い方もできます。

    ワープロを使った実践


  9. LANを使う
  10. 最近私が最もよく使う方法です。校内LANとかパソコン室LANを使って行う実践です。少しLANの知識が必要です。ほんとに、ほんの少しです。

    ポップアップメッセージを使う

    windowsに標準でついているwinpopupというソフトを使います。これは、LANないのパソコンにメッセージを送るソフトです。これのおかげで生徒はタイピングが上達しました。国語科の学習としてはあまり見るべき実践を開発していませんが、タイピング力を養うためには有効です。winpopupと同じようなソフトウェアはフリーウェア(無料ソフト※著作権放棄ではない)でも便利なものがいくつかあると思います。

    学習WEBを使う

    学習のためのホームページ(webサイト)を作り、校内LANの中で閲覧したり書き込みしたりできるようにします。

    さらに、CGIの知識があると、掲示板を用いて句会をしたり、チャットを用いて班会議をしたりできます。これについては全日本中学校国語教育研究協議会滋賀県大会( 2000年11月10日)で発表しましたので、詳しくはこちらをご覧ください。

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