ICTを用いた国語科教育
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Webサイトを使った学習

実践のために使ったWebサイトです。なぜ学習にウェブサイトを使うのか、ウェブサイトを使うことでどういう利点があるのかということについては、トップページから各種論文をごらんいただくとわかりやすいと思います。
実際に使うためには、トップページから閲覧やダウンロードし、目的にあわせて加工してサイト構築してください。

HyperMakura(単元 ~少納言になろう)

(第29回全日本中学校国語教育研究協議会滋賀県大会で発表したものです。)
 従来、枕草子第一段は、「春はあけぼのやうやうしろくなりゆくやまぎは」には「春はあけぼの」の後に「いとおかし」の省略があるという指導がなされていました。しかし、それは間違っているのではないかという疑問から発想した単元です。
 「省略」という説明はいかにも安易ですし、表現ということの本質を無視した言い方のように思えたのです。そもそも、言語表現自体が、省略の行為ではないでしょうか。「省略」というならば、「いとおかし」だけではなく、もっともっとたくさんの言葉が「省略」されているでしょうし、どこまで言葉を使っても「省略」された事柄を言い尽くすことなどできるはずがありません。「言語」と「表現しようとする対象」との、そういった基本的な関係を踏まえない説明の仕方が「省略」という説明ではないでしょうか。言語による表現は、基本的に省略行為なのです。「春はあけぼの」においてのみ特徴的に現れているような種類のものではないはずです。
 したがって、ここで教えるべきは、「春はあけぼの」という切り詰めた表現、別のいい方をすると詩的な表現または韻文的な表現によって、春を象徴するものを表現したり、「私にとって好きな春といえば・・・」などということを表現することできるのだということだと思います。
 そこで、枕草子第一段を、韻文の形に変えるという活動を考えたわけです。このことによって、「春はあけぼの」という表現によって伝えようとしたことが理解しやすいのではないかと考えています。また、さらに、自作の詩を作るという活動を行い、そこで、「春はあけぼの」という表現方法を自分のものとして用いて、より深く理解させることができるのではないかと考えました。

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