国際標準の「読解力」の育成に有効なハイパー意味マップ
自分自身の認知的活動に関する認知をいう。比喩的にいうと、自分を見るもう一人の自分がいること。自分を客観的に見ること。自分がどのように学習しているのかを考えることはメタ認知を働かせている思考である。自分の振り返り方を評価するというように、メタ認知を働かせる自分の上位にさらに自分を認知する自分がいる場合をメタメタ認知という。また、メタ認知で用いる言語をメタ言語という。
メタ認知(メタ能力)は、主体的学習につながる重要な能力であり、授業の中で意図的に養うべきものである。例えば文章を読むときに、自分がどのような読み方をしているのかということが自覚できれば、もちろん程度の差はあるが、読みにおけるメタ認知が働いているということになる。
メタ認知を養うことを意図的かつ効果的に実践できる点がハイパー意味マップの利点のひとつである。またメタ認知を養うことは、今後、国際標準の読解力を養う上で必要不可欠になるだろう。さらに、「自立した学習者」の備える中心的能力のひとつがメタ認知であることから、メタ認知の育成は、「自立した読み手」や「自立した学習者」を育てる上での中心的な課題となると思われる。
その道のエキスパートの多くはこの能力を備えており、また、後進の指導に実績を残す人の多くも、同様に自身のメタ能力が優れている。