国際標準の「読解力」の育成に有効なハイパー意味マップ
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本格的に作る場合は、htmlエディタがよい。
人数が均等にならなかった場合や、分岐の両方が書きたい場合、一人になってからさらに分岐が作りたい場合など実際にはさまざまな状況が考えられる。時間が許す限り、自由に執筆していけばよい。
初めてハイパー小説を作る場合は、下の例題のように、短くて分かりやすい既存の物語を使って練習するのがよい。
また、下の「竹取物語」のような教科書教材をハイパー小説化することで、教材文そのものに対する理解を深めることができる。特に、古典教材でこのような活動を行うことは、硬直しがちな古典学習を楽しい学習に変えることが期待できる。
ここでは、教科書教材である「竹取物語」を題材に、ハイパー小説を作る。物語の本来の流れは予め作ってある。
今となってはもう昔のことになってしまいましたが、あるところに「竹取じいさん」とみんなが呼んでいる人がいました。そのおじいさんは、野や山に分け入っては竹を取り、その竹でいろいろな物を作って、それを売って暮らしていました。名前を「さぬきの みやつこ」といいました。
ある時、おじいさんがいつものように竹を取っていると、根元が光っている竹が一本ありました。不思議に思って近づいてみると、竹の筒の中が光っているようです。慎重に竹を切って中をのぞいてみると、なんと、わずか10センチくらいのとてもかわいい人間が座っているではありませんか。
おじいさんは、
上記、a、bの分岐のどちらかを選び、その先の物語を、選んだ全員で執筆する。
むかし、むかし、あるところに、ちいちゃいかわいい女の子がありました。それはたれだって、ちょいとみただけで、かわいくなるこの子でしたが、でも、たれよりもかれよりも、この子のおばあさんほど、この子をかわいがっているものはなく、この子をみると、なにもかもやりたくてやりたくて、いったいなにをやっていいのかわからなくなるくらいでした。それで、あるとき、おばあさんは、赤いびろうどで、この子にずきんをこしらえてやりました。すると、それがまたこの子によく似あうので、もうほかのものは、なんにもかぶらないと、きめてしまいました。そこで、この子は、赤ずきんちゃん、赤ずきんちゃん、とばかり、よばれるようになりました。
ある日、おかあさんは、この子をよんでいいました。
「さあ、ちょいといらっしゃい、赤ずきんちゃん、ここにお菓子がひとつと、ぶどう酒がひとびんあります。これを赤ずきんちゃん、おばあさんのところへもっていらっしゃい。おばあさんは、ご病気でよわっていらっしゃるが、これをあげると、きっと元気になるでしょう。それでは、あつくならないうちにおでかけなさい。それから、そとへでたら気をつけて、おぎょうぎよくしてね、やたらに、しらない横道へかけだしていったりなんかしないのですよ。そんなことをして、ころびでもしたら、せっかくのびんはこわれるし、おばあさんにあげるものがなくなるからね。それから、おばあさんのおへやにはいったら、まず、おはようございます、をいうのをわすれずにね。はいると、いきなり、おへやの中をきょろきょろみまわしたりなんかしないでね。」
「そんなこと、あたし、ちゃんとよくしてみせてよ。」と、赤ずきんちゃんは、おかあさんにそういって、指きりしました。
ところで、おばあさんのおうちは、村から半道はなれた森の中にありました。赤ずきんちゃんが森にはいりかけますと、おおかみがひょっこりでてきました。