国際標準の「読解力」の育成に有効なハイパー意味マップ

★情報機器を用いた学習活動の現状

「情報化への対応、IT革命への対応」は教育においても必要なことに違いありません。しかし、そのことだけにとらわれるあまり、わたしたちは、コンピュータの持つ潜在能力を見失っているのではないかと思うときがあります。既存の教育実践、教育研究の多くは、コンピュータの活用の仕方を「パーソナルコンピュータ=道具」という概念の下で狭く囲い過ぎ、従来の授業観・学習観の枠組みの中で「便利な道具」の生かし方だけを模索しているように思えるのです。したがって、そのような枠組みの中での「情報手段を活用した学習」は、表面的には多種多様に見えますが、本質的には画一化、パターン化されてきているように思えるのです。

★コンピュータとは何だったか

コンピュータは、アラン・ケイが定義したように、どのようなメディアにでもなれるし、どのようなメディアでもシミュレーションすることができるメタメディアです。医療への応用に見られるように、コンピュータは、実際に見ることのできない世界を視覚化することができます。体内やミクロの世界を視覚化するだけでなく、コンピュータの能力を生かせば、精神世界でさえシミュレーションして視覚化することができます。そういうコンピュータの能力を教育に生かさない手はありません。

★コンピュータは教育をどう変えるか

上のようなコンピュータの能力を活用すれば、従来ブラックボックスであった「読解の過程」や「表現の過程」を視覚化し、「過程」そのものを対象とする教育実践が可能になります。たとえば「読むこと」においては、「読解の対象(テクスト)」と、「読解結果(表現)」のみを材料にして読解力の育成を目指してきた従来の方法に、学習者の読解過程という材料をプラスし、読解過程に直接アプローチすることで読解力を飛躍的に向上させるような学習方法が可能になるのです。「読むのが苦手で・・・」「国語が今ひとつ・・・」なんていう人が激減し、かなり高度な読解能力を持った新しい人類が生まれることも夢ではありません。

★最後に

コンピュータの持つ計り知れない能力を生かし、人間の能力を飛躍的に向上させるような学習方法とアプリケーションを考えることが今後の「コンピュータを用いた学習」の主要なテーマとなっていかなくてはいけないと思います。教育は100年の計。今の名声や自己満足に埋没しないで、100年先を見つめた、土台のしっかりした実践が教育界の主流となることを願っています。

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